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OpenStack Summit Austin 2016で注目の的となった企業と言えば米Mirantis(OpenStack商用ディストリビューション「Mirantis OpenStack」などを提供している企業)だろう。
初日に導入事例のステージに立ったAT&Tが(Mirantisが立ち上げたプロジェクトである)OpenStackインストーラ「Fuel」を必須のモジュールとして紹介。
VolkswagenがOpenStack導入のパートナーとしてMirantisを挙げ、さらにMirantis最高マーケティング責任者(CMO)のBoris Renski氏が10分間時間を与えられ、クマの着ぐるみを連れて型破りなプレゼンテーションを実施した。
これらのことからOpenStackをよく知るエンジニアからビジネスデベロップメント、マーケティングなどの仕事に関わる少なからずの参加者がMirantisがRed HatやIBMなどの大手と同等の扱いを受けていることを認識しただろう。
しかし同社の実態は日本ではなかなか伺い知ることは難しい。この記事では今回のサミットに合わせて集中的にMirantisのさまざまな部門の人間に話を聞いたその内容をサマリでお届けしよう。これでMirantisの活動について理解が進むことを望みたい。
まずもう一度、OpenStack Summit Austin 2016の初日に実施されたBoris Renski氏のキーノートの内容を振り返ろう。このプレゼンテーションの要点は2つ。
1つはプライベートクラウドを企業が持つ理由はシンプルであり、Amazon Web Survices(AWS)などのパブリッククラウドよりも安く構築&運用ができること、そしてベンダーロックインされないことだ。これに関して異論を唱える人は少ないだろう。
ただし2つ目がMirantisのユニークなところであった。Gartnerの調査結果を引用して、プライベートクラウドの導入で失敗する理由の90%は人とプロセスに起因するものであり、純粋なテクノロジの選択ミスなどは10%程度と紹介。OpenStack成功の秘訣はテクノロジではないということを強調したのだ。
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