Salesforce.comは「Amazon Web Services(AWS)」上にIoTクラウドを構築する計画だという。The Wall Street Journal(WSJ)が報じた。
Salesforce.comは2015年9月にこの新たなクラウドサービスを発表した。同社は通常、自社のインフラを利用している。しかし同社のIoTクラウド担当エグゼクティブバイスプレジデントAdam Bosworth氏がWSJに語ったところによると、Amazonのパブリッククラウドを利用することで、新サービスにおける「制御できないような、指数関数的成長」にも対応できる柔軟性を手に入れられるという。
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Bosworth氏は「今回の決断を下したのは、急速な成長があったためだ」「計画を実現するためには、1つまたは2つ以上のパブリッククラウドという安全弁が必要だった」と述べている。
IoTクラウドは現在、同社の少数の顧客によるテストが進行中であり、サービスの開始は2016年後半になる見込みだ。これはBosworth氏によると、任意のパブリッククラウド上で、あるいはSalesforce.comのデータセンター内でも稼働するよう設計されているという。
同社によるAWSの利用は、クラウドインフラを多様化させるためには、競合企業のクラウドを採用することも辞さないというトレンドに沿うものだ。Salesforce.comは自社のクラウドインフラを増強し続けており、米国時間5月10日には「Salesforce Marketing Cloud」を「Lightning Experience」で刷新した「Marketing Cloud Lightning」のリリースを発表している。
なお同日、データベース障害によって、一部の顧客が同社のサービスにアクセスできない状況が発生していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。