情報収集・問題発見に類する「未来洞察プログラム」は、ユーザー企業が現在取り組んでいるビジネスの内容から派生する変化や影響因子を出し合って、関係性を整理するワークショップとしてすでに提供している。
今回、新たにアイデア創出レイヤに着想のためのインプットからアイデア創造、チーミング、プロトタイプ、フィードバックといった一連のハッカソンプロセスや効果的な共創活動のメソッドを体感できる「ハッカソンチャレンジプログラム」と、ユーザー企業と富士通のエンジニアがフィールドワークやワークショップなどを通じて、アイデアをブラッシュアップする「デザイン思考プログラム」を同日から提供を開始した。
サービスの実装レイヤに類し、仮説→構築→検証→判断を繰り返してアイデアのブラッシュアップを繰り返す「リーンスタートアップ実践プログラム」も同じく提供を始める。ユーザー企業の要望や要件に基づいてクラウドソーシングプロバイダーを選定し、活用をサポートする「クラウドソーシングサービス」は5月下旬から提供する。
これらをプログラムやサービスを支える「場」として、共創活動やトレンド共有、ユーザー企業同士のマッチング機会を提供するKnowledge Integration Base PLYを富士通ソリューションスクウェア内に開設する。「PLY」は「より合わせる、積み重ねるという意味」(中村氏)だ。
富士通はすでに3月に発表した「Finplex」による金融分野、5月から拡充予定の「Healthtech Information Suite」で健康・医療・福祉分野へ、9月発表予定「IoT Industrial Solution(仮)」で産業分野、10月から拡充予定の「Unified-One」と2017年1月から拡充予定の「INTERCOMMUNITY21」で地域サービス・公共分野へ事業を広げることを明らかにしている。
「デジタルビジネスは品質だけではなく、他業種のソリューションがつながり、新たな価値を生み出すことが重要。つながることで新しいビジネスを共創できる」(時田氏)とし、ビジネスプラットフォームの構築にチャレンジする。
Knowledge Integration Base PLY内に設けられたワークスペース「リーン・スタジオ」の様子