Salesforce.comは米国時間6月23日、「Lightning Customer Community」を発表するとともに、同日付けでその提供を開始した。Lightning Customer Communityは、同社の「Lightning」ユーザーインターフェースを搭載した「Community Cloud」を、パーソナライゼーションや、検索の最適化、テーマ、リコメンデーションといった多くの新機能で強化したものだ。
要するにLightning Customer Communityは、SalesforceのCommunity Cloudをよりモバイルフレンドリーにするとともに、プロフィールに基づくパーソナライズを可能にしたものと言える。Community Cloudはウェブサイトやポータル、ソーシャルコラボレーションといった機能を有機的に統合したオンラインプラットフォームだ。
Community Cloudマーケティング担当シニアバイスプレジデントのMike Stone氏によると、今回のリリースはCommunity Cloudを発表した2013年以来、最大のアップデートだという。同氏は「開発には2年を要した。その目標は、インターフェースのアップデートとともに、コミュニティー全体に対して先見性のあるインテリジェンスを提供することだった」と述べている。
新機能には以下のようなものがある。
- パーソナライズしたブランドエクスペリエンスを複数のデバイスにまたがって提供できるようにするテーマ設定機能。
- 動画や画像、コード片、ファイルのプレビューといった、リッチなメディアフィードを実現する機能。また、こういったフィードでは「Quora」とよく似た「Q&A」形式も利用できる。
- 検索スコアに基づき、推薦記事や、疑問に対する回答を提供する機能。
- ダイレクト検索によってコミュニティーコンテンツを洗い出せるようにする、検索の最適化機能。
- スパムや不適切な投稿を排除するための、コミュニティーマネージャー向けのモデレーションツール。
- 購買パターンや人気コンテンツを洗い出したり、コミュニティーエンゲージメントを高めるためのダッシュボード。
- CloudCrazeやMagento、Demandwareといったサードパーティーのeコマースモジュールをコミュニティーページにドラッグ&ドロップする機能。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。