CA Technologiesは、統合IT監視ソフトウェア「CA Unified Infrastructure Management(UIM)」に新機能を追加した。7月14日に発表した。
コンテナの「Docker」、オールフラッシュストレージの「Pure Storage」、統合システムの「Nutanix」、オープンソースソフトウェアのIaaS環境構築管理基盤ソフトウェア「OpenStack」の性能監視機能を追加した。IaaS/PaaS「Amazon Web Services(AWS)」のインフラ監視機能も強化した。今回の機能強化で、現在利用可能なスタンドアロンのモニタリングのほとんどを単一製品で網羅したことになると位置付けている。
今回の強化のうちAWSに関するものでは、性能に対してより深く、すぐに活用可能なインサイトを提供する機能と、請求関連情報についての監視機能が向上した。そのほかにも、企業が運用効率をさらに向上させ、管理の手間を軽減するための以下の機能が追加されている。
- 性能問題の根本的原因をすばやく特定、平均修復時間を短縮しエンドユーザーエクスペリエンスを向上させるサービス中心の一元化されたアナリティクス機能
- 140以上のオンプレミス、クラウド技術に対して即座に利用できる監視機能
- さまざまなグループのシステムに適用可能な使いやすい監視設定のテンプレート
UIMは、オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドをベースとするインフラストラクチャ全体を単一コンソールで網羅的に可視化し、複雑になりがちなハイブリッドインフラストラクチャを容易に管理するという。オープンで拡張可能なアーキテクチャとなっており、ユーザーは新しい技術を簡単に監視対象とすることが可能。新しいインフラストラクチャ技術を導入する際には、そのモニタリングツールにアクセスして管理する手間が生じていたが、それを不要にすると説明している。
CAは今回、ハイブリッドクラウド環境に接続しスケールするSDN/NFVなどの近代的なネットワークの信頼性を確保するため、「CA Virtual Network Assurance」の提供も開始した。これにより、ユーザーは仮想と物理の両方のネットワークスタック全体の動的な変化を一つのビューを通して詳細に把握できるようになり、性能、生産性、俊敏性を向上させるとともに、新たなサービスの導入を加速できるとしている。