編集部からのお知らせ
新着PDF集:データセンターの省電力化
「これからの企業IT」の記事はこちら
海外コメンタリー

「ネットワークはデジタル変革の基盤」--新アーキテクチャ「DNA」に賭けるシスコ

Corinne Reichert (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2016-07-20 06:00

 デジタル変革を語る上では、セキュリティ、コラボレーション、データセンターのアナリティクスが重要だとされているが、Ciscoはデジタル変革の基盤としてのネットワークインフラの重要性を強調している。そして同社は、ネットワークインフラと、その上で起こっているイノベーションを十分に生かすことができる、独自の立ち位置にいるという。

 Ciscoのネットワークおよびセキュリティ事業を担当するシニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャDavid Goeckeler氏は米国時間7月13日、Cisco Live Las Vegasで「ネットワークはデジタル変革の基盤になった」と語った。

 「例えばセキュリティアーキテクチャについて考えてみると、現実的には、インフラやネットワークを十分に活用しない限り、世界水準のセキュリティアーキテクチャを構築することは不可能だ。そして、これはCiscoにとって得意な領域だ。当社は、これらの市場を1つにまとめ、インフラ上で起こっているイノベーションを活用する能力に優れている」(Goeckeler氏)

 これこそ、「Digital Network Architecture」(DNA)がターゲットとする領域だ。DNAは、Ciscoが「デジタルレディネットワーク」(デジタル化に適したネットワーク)と呼ぶものをエンジニア、開発者、パートナー、顧客が構築・管理するためのソリューションである。

 「それがDNAの目指すものだ。Digital Network Architectureはその移行を可能にする」と同氏は話した。

 「DNAは柔軟で、変化し続ける環境に適応でき、リアルタイムで新しいポリシーを適用することが可能で、何が最も大きな脅威かを理解しているネットワークであり、プログラマブルで自動化が可能なネットワークだ。APIや構造化プログラミング言語を介して、プロビジョニングの自動化、ビジネスプロセスの自動化、仲介やセキュリティの自動化などを進めることができるこのプログラマブルで柔軟なインフラは、テクノロジを前進させる基盤となる」(Goeckeler氏)

 Goeckeler氏は、重要なのは常にテクノロジをオープンにしておくことだと付け加えた。

 「最新のテクノロジスタックや、最新のセキュリティ、最新のソフトウェアアーキテクチャを見ると、すべてがオープン化の原則に従っており、それによって、それらの技術を利用したプログラムが可能になっている」と同氏は語る。

 「APIはインフラを動的に変更する機能をもっており、これこそCiscoがDNAを作る上で重視したものだった」(Goeckeler氏)

 Ciscoは7月11日に、DNAの3つのテクノロジを発表している。「Umbrella Branch」、「Stealthwatch Learning Network License」および「Meraki MX Security Appliances with Advanced Malware Protection and Threat Grid」だ。これらはいずれも、ネットワークエンジニアやアプリケーション開発者、販売パートナー、IT顧客が、より優れた、単純化されたセキュリティ機能をネットワークインフラ層に組み込むためのテクノロジだと言える。

 Cisco Merakiのシニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャを務めるTodd Nightingale氏は、デジタルアーキテクチャが満たすべき3つの原理があると述べている。その3つとは、自動化、セキュリティ、そして知見と経験だ。ネットワークは、これら3つすべてを支える基盤となっている。

 「次世代の基盤ではこのDigital Network Architectureが大きな役割を果たすようになり、そこでは3つの原理が重要になると考えている。原理の1番目は自動化だ。ネットワークではインフラの管理は自動化され、人間のミスによる悪影響は受けなくなる。

 第2の原理はセキュリティだ。Ciscoはセキュリティには積極的に取り組んでいるが、ネットワークでは始めからセキュリティのことが考慮されている必要がある。セキュリティは完全に組み込まれていなくてはならず、実際問題として、ネットワークはインフラのセンサとして機能し、セキュリティを実現する能力を持つ必要がある。これが、最初からセキュリティについて考慮しなければならない理由だ。

 そして、最後の1つはデータだ。ネットワークからは日々大量のデータが流れ込んでおり、これを取りこぼしてはならない。データには、人間を賢くする力がある。もしデータを本物のアナリティクスや本物の知見を導くために利用できれば、ビジネスインテリジェンスであらゆることが変わる可能性がある。わたしは、これこそ今最も長足の進歩を遂げている領域だと考えている」

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]