ティントリジャパンは9月26日、「Tintri VMstore T800ハイブリッド シリーズ」のハイエンドモデル「Tintri VMstore T885」の販売・出荷を開始したと発表した。本製品は、より高速なCPUを搭載し、またSSDに3次元NAND型フラッシュを採用、従来モデルから性能を25%ならびに論理実効容量を20%向上させたという。税別の参考価格は4857万6000円。
Tintri VMstore T885
T885は、同社ハイブリッドシリーズの最上位モデルと位置付けられている。何百から何千といった仮想マシン(VM)が同時に稼働するような企業内IT部門、複数の部門があらゆるアプリケーションを運用するプライベート クラウド、ならびにマルチテナントによるパブリッククラウドやサービスプロバイダーの環境において、圧倒的なパフォーマンスと柔軟な拡張性を提供するという。
T885の実効容量は61Tバイト、論理実効容量は120Tバイト(圧縮効果とVM単位のクローニング重複排除効果により2.0~2.5倍の圧縮率を想定)で、従来製品と比較して論理実効容量が20%拡張された。同時に性能は25%向上し、1筐体(4Uサイズ)で13万2千IOPSの性能を発揮するという(サポートVM数は3500)。さらに、オプションのVMスケールアウトソフトウェアにより32筐体を疎結合でスケールアウトすることができ、最大約422万IOPSという高性能な仮想環境向けストレージプールを実現できる。
また今回の発表に伴い、1仮想マシンの最大vDisk容量を64Tバイトまでサポートするようになったとのこと。これにより、既存の物理ファイルサーバを仮想環境に移行してTintri VMstore上で稼働させることができ、ストレージの集約化や管理の簡素化を実現できるという。