Oracleは米国時間10月18日、定例パッチ「Critical Patch Update(CPU)」をリリースした。OracleのCPUは四半期ごとに公開されている。今回のCPUは、パッチの件数が253件の大型セキュリティパッチとなった。
対象製品には、「Oracle Database Server」「Oracle E-Business Suite」「Oracle Industry Applications」「Oracle Fusion Middleware」「Oracle Sun Products」「Oracle Java SE」「Oracle MySQL」が含まれる。特に件数が多かったのは、「Oracle Communications Applications」の36件、Oracle MySQLの31件、Oracle Fusion Middlewareの29件などだった。
Oracle Database Server関連では、Oracle Database Server本体に9件、「Oracle Secure Backup」に2件、「Oracle Big Data Graph」に1件のセキュリティパッチが公開されており、リモートから認証なしで悪用可能なものが3件含まれている。
また、Oracle Java SEに関しては、7件の脆弱性が修正された。これらはすべてリモートから認証なしで悪用可能なもので、共通脆弱性評価システム(CVSS)3.0のベーススコアが9.6の危険度の高いものも3件含まれている。
Oracle MySQL関連でも、31件と多数のパッチが公開され、このうち2件がリモートから認証なしで悪用可能な脆弱性を対象としたものだった。
このほか、Oracle Fusion Middleware、「Oracle Commerce」「Oracle Retail Applications」「Oracle Virtualization」で、CVSSのベーススコアが9.8~9.6の深刻な脆弱性が修正されている。
詳細については、Oracleのアドバイザリを参照してほしい。同社はできるだけ早くCPUを適用することを推奨している。