日本MSとSBクリエイティブ、IoTとPepperを連携させた多言語対応サービスの実証実験

NO BUDGET

2016-10-24 12:19

 日本マイクロソフトとSBクリエイティブは10月21日、SBクリエイティブの「インテリジェント・ラベル」とソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」を連携させた多言語対応サービスの実証実験を開始すると発表した。

 インテリジェント・ラベルは、店舗の商品棚にマイクロデジタルパネルを取り付け、インターネット経由でそれぞれの商品情報をタイムリーに発信できるIoTソリューションで、モーションセンサー(Kinect for Windows)と連携させることで、顧客の棚前行動を把握・分析することができる。


インテリジェント・ラベルとPepperの連携イメージ

 実験では、Pepperがいる場所に顧客が近づくと、インテリジェント・ラベルのモーションセンサーが検知し、Pepperによる顧客対応を行う。顧客の発話言語をPepperが判別し、顧客が手にした商品の理解の促進と購入の後押しを判別した言語で行う。言語の切り替えは、Microsoft Azure上に送られた情報をもとに行われ、インテリジェント・ラベルに表示されるコンテンツも切り替わる。今回の実験で対応する言語は、日本語、中国語、英語の3種類。


実証実験のイメージ

 インテリジェント・ラベルのモーションセンサー(Kinect for Windows)は、顧客の接近だけでなく、顧客が手にした商品の種類も検知する。実験で得られた情報は、マイクロソフトのAI技術「Microsoft Cognitive ServicesやAzure Machine Learning」を活用してPepperと共有される。今後、AI機能をさらに強化し、一連の対応でえられた顧客属性、行動パターン、感情などを分析、学習したうえでサービスの向上につなげていく。

 同実証実験は、資生堂ジャパンと協力して首都圏のドラッグストアで行われる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  4. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  5. セキュリティ

    いまさら聞けないPPAPの問題点、「脱PPAP」を実現する3つの手法と注目の"第4のアプローチ"とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]