インドのITサービス業界では、2008年から2015年までの7年間で従業員1人当たりの年平均売上高が4万4775ドルから4万1619ドルに低下している一方、売上高は677億ドルから1465億ドルに倍増している。このような業界において、生産性の向上は何よりも喫緊の課題であり、自動化はその目的を達成するための重要な鍵となっている。
同国のITサービス企業のなかには、急速な変化に翻弄(ほんろう)されており、手元資金を有効に活用できておらず、最前線の業務を米国に移すことを前向きに検討せず、未来を築き上げるための積極的なプレーヤー(すなわち将来の環境変化に耐えられる企業)になろうとも考えていないところがある。こういった企業は自ら苦を呼び込み、あっという間に衰退していくだろう。
世界で活躍している大企業はそのことを認識している。例えばIBMは、Salesforceの最大のパートナーであるBluewolfを買収し、AccentureはSalesforceの別の有力パートナーであるCloud Sherpasを買収している(また、Accentureはクラウドソーシングによるアプリのテスト企業Applauseに出資している)。
時代の流れについていけなければあっという間に破滅に至るというのは明らかだ。現在のところ、そういった道を避けようと大胆かつ抜け目ない手に出ているのはWiproのみのようだ。同業他社もWiproを見習うべきだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。