今回のプロトタイプの成功を受け、HPEはThe Machineプロジェクトの下で開発するコンポーネントを製品に反映させていく。

HP Labs システムリサーチ担当チーフアーキテクト兼HPEフェロー Kirk Bresniker氏
「3月に発表した(x86サーバの)ProLiant(Gen9シリーズの「ProLiant DL360/DL380」)でDRAMとフラッシュを組み合わせた永続メモリの提供が実現している。今後、(コンポーザブルシステム製品)HPE Synegyなどの製品にフォトニクス技術を導入していく」とWhitman氏は説明した。
計画を詳細に説明したBresniker氏によると、2016年から2017年にDRAMベースの永続メモリを強化し、その後バイトアクセス可能な“本物の”不揮発性メモリ(Non Volatile Memory:NVM)の導入を進める。2020年以降はNVMを複数の製品カテゴリで利用する。
ファブリックとフォトニクスについても、Synergyで2017年に最新の技術を採用する他、ストレージなどの製品でも導入を進めるとのことだ。

The Machineは1体のシステムとして登場するのではなく、まずはコンポーネントとして製品に取り込んでいく
エコシステムについてFaraboschi氏は、いくつかの技術をオープンソースにしていること、メモリファブリックなど次世代のコンピューティングを推進するコンソーシアム「Gen-Z」への参加などを挙げた。
例えば、永続メモリ向けのプログラミング「Atlas」、オンライントランザクション処理(OLTP)中心のキーバリューストア(KVS)「Fast Optimistic Engine for Data Unification Services(FOEDUS)」などのコードを公開している。Gen-ZはDell TechnologiesやLenovo、Huaweiなども参加しており、HPEは創業メンバーとして高性能コンピューティングの研究を推進していくという。