社内イベント出席率向上の施策とは
もう1つのテーマは、日ごろ顧客先で業務を遂行しているエンジニアが多いため、薄くなりがちな自社への帰属意識を向上させるための施策です。イベントやミーティングの企画、実施など、各企業が実践している工夫について話し合いました。
現実的には、社内イベントへの社員の参加率が50%を切ってしまうようなことも珍しくないでしょう。
議論では「イベントの質を上げる」「社内文化チームをつくる」「ビジョンを伝える機会を全面に出す」「技術勉強会を実施する」「マネージャー層の協力をあおぐ」といったアイデアが出ました。
イベントの質を上げる施策として、居酒屋ではなく焼肉店にすることでお酒を飲まない人も楽しめるようにしたり、高級ホテルなど自分ではなかなか行けないような場所を選んだりといった事例も出ました。
社内文化チームをつくる話では、各セクション、各部などで代表者を決めて、会社の悩みや改善すべき点などをヒアリングし、その後代表者で話し合って解決に導いたり、コミュニケーションを円滑にするためにイベントや社内で共有ミーティングなどを設けて壁をなくし、働きやすい会社にするといった具体策が出ました。
ビジョンを伝える機会を全面に出すとの発表もありました。特に社長や経営陣の声が聴けないといった話も、発表後の議題として挙がっています。顧客先にいるエンジニアに伝える機会を増やすような施策を実施している企業もありました。
マネージャーレイヤの協力を仰ぐですが、ある企業では若手と中堅の組み合わせる 『ブラシス制度』――ブラザーシスターの略ですが、イベント時などもブラザーシスターが率先して若手も連れてくる、というミッションを与えて対応をしているようです。
各社で独自のアイデアが出てきており、それを軸に会社がいかに活性化できるかを考える良い機会になると考えます。