Oracleは米国時間1月19日、クラウドソフトウェア向けアプリケーションプログラミングインターフェース(API)の開発ツールを手がける新興企業Apiaryを買収することで両社が合意したと発表した。買収額などの詳細は明らかにされていない。
2011年に創業されたApiaryは、「APIFlow」というプラットフォームを手がけていることで知られている。同プラットフォームは、API Blueprintなどをサポートし、APIの開発やテスト、監視を可能にするものだ。同社はカリフォルニア州サンフランシスコとチェコ共和国のプラハにオフィスを構えており、その顧客にはGoProやTicketfly、NVIDIA、United Airlinesなどが名を連ねている。
Oracleは、同社の「API Integration Cloud」をより堅牢なものにするために、Apiaryのテクノロジを活用したいと考えている。OracleのAPI製品は主に、企業によるAPIの収益化や分析を支援するサービスに焦点を当てている。これに対してApiaryは、APIの設計や実装、統制のためのフロントエンドプラットフォームに力を入れている。
Oracleは両社のプラットフォームを組み合わせることで、「クラウド分野におけるAPIの創出および管理に向けた最も完成度の高いプラットフォームを提供できるようになる」と述べている。
また、Oracleでクラウドプラットフォームおよび統合製品を担当するシニアバイスプレジデントを務めるAmit Zavery氏は、「Apiaryの買収によって、OracleはAPIを設計、統制するうえでのより高度な能力を顧客に提供できるようになるため、企業はAPIのライフサイクル全体を管理し、統合されたアプリケーションを提供できるようになる」と述べている。
OracleがApiaryについて長期的に何を計画しているかは明らかにされていないが、当面Apiaryは閉鎖せず、同社のチームは買収が完了次第Oracleに加わる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。