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富士通、大規模IoTシステム向けテストベッドを無償で提供開始

NO BUDGET

2017-02-08 12:08

 富士通は2月6日、大規模IoTシステム向けテストベッド(実証境)の無償提供を開始すると発表した。このテストベッドは、富士通のクラウド型のIoTデータ活用基盤サービス「FUJITSU Cloud Service K5 IoT Platform」をベースにしている。東京大学と北海道大学はこのテストベッドを活用し、大規模IoTシステムの基盤技術開発や実証を行う予定だ。

 提供対象は、IoTシステム向けアプリケーション開発を行う企業や研究機関などで、今後1年間利用者を募集する。利用者は、同テストベッドの活用状況に関する報告書を提出することで無償利用することができる。富士通では、10件程度の企業・団体の利用を見込んでいる。

 このテストベッドを利用することで、利用者はデータの所在管理や効率的な分散処理を行う仕組みの作り込みが不要となる。そのため、大規模IoTシステム向けのアプリケーションの開発を迅速に行うことが可能になる。


「広域分散データアクセス技術」を適用した「DRC」のイメージ

 具体的な仕組みとしては、「広域分散データアクセス技術」を組み込んた「ダイナミックリソースコントローラ」(DRC)機能を利用する。これによって、センサから収集された大量のデータの処理を、最も効率的に行えるよう自動的にクラウドとエッジコンピュータに振り分け、安定したリアルタイム処理が可能となる。さらに広域分散データアクセス技術によって、クラウドとエッジコンピュータに分散して蓄積されるデータの一元管理を可能にする。広域分散データアクセス技術は、富士通研究所が開発した。

 従来のIoTシステムの課題として、アプリケーションがクラウドに蓄積されたセンサーからの情報に対してデータ処理を行う際、センサからクラウドに送信されるデータが増大すると、ネットワークの帯域が不足し、安定的なリアルタイム処理が困難になるという問題があった。また、これを解決するために、センサとクラウドの間にエッジコンピュータを配置し、割り当てられるデータ量を抑制する手法を使うと、エッジコンピュータに分散して蓄積されるデータの一元的な所在管理ができないため、データを別の目的で再利用できないという問題があった。

 このテストベッドは、2016年11月14日に国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の「IoTテストベッド事業及び地域データセンター事業に係る助成交付対象事業」に採択されたもの。

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