ハイブリッドクラウド化やパブリッククラウド連携に取り組んだ
また、2016年にヴイエムウェアが注力した活動は3つある。(1)クラウドを問わずにアプリケーションを実行できるアーキテクチャによってハイブリッドクラウド化を推進すること、(2)日本固有のクラウドニーズに対応すること、(3)実績があるvCANパートナとの連携を強化すること--だ。
2016年にヴイエムウェアが注力して取り組んだ活動は3つ
(1)のハイブリッドクラウド化の推進では、メガクラウドベンダーのIBMやAWSとパートナーシップを組み、VMware製品を使えるようにする。これにより、プライベートクラウドとメガクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドを実現できる。2017以降に展開する予定だ。
(2)の日本固有のクラウドニーズは、米国本社の開発者が毎週来日して国内の要求を聞いている状況だ。日本の売上がグローバルで2位になったことで、米国本社が日本のビジネスに注力するようになり、ただ製品を販売するだけではなく、ユーザーの要求に対応している。
具体的な日本固有のクラウドニーズとは、IaaSの資源を提供するだけでなく、これらを運用するサービスも提供することや、トラブル発生時に原因の究明を適切に実施することなどだ。元々日本のクラウド事業者は、この部分で付加価値を顧客に提供してきたが、これらを支援する製品やサービスをヴイエムウェアが提供する。
(3)メガクラウドへの対応と平行して、富士通やNTTコミュニケーションズといった日本国内のクラウド事業者との連携を強化した。(関連記事:ヴイエムウェアのクラウド事業--IBM、富士通、NTT Com、ソフトバンクなどと協力)