三井住友銀行と日本IBM、貿易分野でのブロックチェーン活用で実証実験

NO BUDGET

2017-02-28 15:43

 三井住友銀行と日本IBMは2月24日、貿易分野におけるブロックチェーン技術の適用可能性に関する実証実験の開始を発表した。実証実験は2月から開始されている。

 貿易業務のプロセスにブロックチェーン技術を適用できるか否かと、その影響を検証するもの。同行のこれまで培ってきた貿易金融の知見を生かし、輸出入に必要な貿易関連の書類の電子化と迅速かつ安全な交換や、輸出入者、フォワーダー、船会社、港湾関係者間での情報連携などへの適用について実証していく。

 まず、デモアプリケーションを開発し、貿易に関する諸手続きを電子化することで貿易事務上の確認作業を簡素化する。この際、貿易関係者からのフィードバックに基づく機能追加を行っていく。デモアプリケーションは、業務プロセスフローの作成やIBMクラウドの活用を見込んでいる。

 追加機能の例としては、取引関連データをモノのインターネット(IoT)端末から取得し、物流ステータスの見える化を図れるようにすることや、リアルタイムのデータ分析による商流高精度解析ツールの提供、コグニティブコンピューティングを利用した障害予測&業務効率化などを予定している。

 このほかにも、先進スタートアップ技術を利用できるマーケットプレース基盤を構築し、輸出入業者間のニーズに応じた決済タイミングを実現できる仕組みを検討している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]