SAPは米国時間4月25日、2017年第1四半期(1~3月期)の決算を発表した。堅調な業績となったが、アナリストらの予想に届かなかった。クラウド製品が売り上げの多くを占めた。

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売上高は前年同期比12%増の52億8500万ユーロだった。特別項目をのぞいた営業利益は前年同期比8%増の11億9800万ユーロとなった。Reutersが集計したアナリスト予想では、営業利益は12億2900万ユーロとなっており、これを若干下回ったことになる。
クラウドの新規受注は2016年第4四半期と比較して49%(固定通貨換算ベースでは44%)増加し、2億1500万ユーロに達した。
IFRSベースのクラウドサブスクリプションとサポートの売り上げは、前年同期比34%増の9億500万ユーロとなった。Non-IFRSベースでも前年同期から34%増加し、9億600万ユーロだった。クラウドサブスクリプションおよびサポートの売上とソフトウェアサポートの売上は、全体の売上の69%を占めた。
「S/4HANA」の採用は第1四半期に5800社を超えた。このうち約400社が新規顧客という。
SAPは、2017年通年のNon-IFRSベースのクラウドサブスクリプションとサポートの売上は、固定通貨換算ベースで38億~40億ユーロになると予想している。2016年は29億9000万ユーロだった。営業利益は、2016年の66億3000万ユーロから増加し、68億~70億ユーロの範囲になる見通しとしている。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。