次に、Goulden氏は、アプリケーションの土台となるインフラについて説明した。ここでのキーワードは「モダンなアーキテクチャ」だ。上記のようにアプリケーションは種類が拡大し、性質を変えつつある。支えられるできるデータセンターインフラが必要、というのだ。
具体的にはどのようなものか。フラッシュベース、スケールアウトプラットフォーム、ソフトウェア定義、クラウド対応、安全などを挙げる。これらの要素を備える必要があるが、手っ取り早い方法として近年注目を集めているのがコンバージドインフラだ。
Dell EMCは2009年にVMware、Ciscoとの協業により実現した「VBlock」で先駆け、ハイパーコンバージドインフラのVxRailも持つ。Dell EMC Worldでは「VxRails 4.5」を発表、後述する14世代のサーバ、vSANなどを組み合わせたもので、価格は約2万5000ドル。「中堅中小企業の利用に最適」とGoulden氏は言う。
製品だけではない。Dell EMCは「柔軟性のあるコンサンプション(消費)モデル」として、VxRail向けの「Cloud Flex」も発表した。初期導入コストはゼロで、使用量に応じて課金される従量課金形式をとる。Cloud Flexという名称どおり、技術的(ハイパーコンバージド)にも財務的にも、クラウドのような感覚で利用できる。