Dell EMCは米国時間5月4日、MicrosoftのIaaS製品である「Microsoft Azure」と、データセンターやハイブリッドクラウドへの配備機能を融合した統合システム「Dell EMC Cloud for Microsoft Azure Stack」を発表した。
このシステムの目的は、Microsoft Azureでの標準化を計画している企業に対して自動化されたインフラを提供するというものだ。今回発表された製品はDellのハイブリッドクラウドプラットフォームとともに力を発揮する。「Microsoft Azure Stack」は2017年半ばに利用可能になる予定であり、現在はテクニカルプレビュー段階にある。
Azure StackはDell EMCやHewlett Packard Enterprise(HPE)、Lenovo、Cisco Systemsのサーバに搭載される予定だ。
Dell EMC Cloud for Microsoft Azure Stackの特長は以下の通りだ。
- Azureを採用したプライベートおよびパブリッククラウド間での一貫性ある配備エクスペリエンスの実現
- 「Dell EMC PowerEdge」サーバと、ネットワーキングやストレージの統合
- バックアップや暗号化面での統合と、Dell Technologiesにおける別の部門による「Pivotal Cloud Foundry on Azure」の採用
- 自動化したツールやとProSupport Plusの専用「Technical Account Manager」などによる幅広いサポート
Dell EMCのハイブリッドプラットフォームグループで製品管理担当シニアディレクターを務めるPaul Galjan氏によると、Microsoft Azure Stackシステムをいったんインストールすれば、後は単一の構成単位として管理やアップデートが可能になるという。同氏は「プラットフォームの構成要素は単一部品としてパッケージ化され、取り扱えるようになる。また、柔軟な消費モデルも利用可能になる」と述べている。
Dell EMC Cloud for Microsoft Azure Stackは2017年後半に利用可能になる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。