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「永久保証」を前面に押し出すピュア・ストレージの戦略 - (page 3)

松岡功

2017-06-01 07:30

データマネジメント支援で顧客企業のビジネスに貢献へ

 さらに、このビジネスモデルには、ピュア・ストレージの深い意図が込められている。それは、永久保証のデータプラットフォームを活用して、顧客企業を取り巻くデータをビジネスに最大限生かせるように支援することである。どういうことか。田中氏は次のように説明した。

 「永久保証という言葉には、単に当社のデータプラットフォームを使い続けてもらうだけでなく、存分に活用してもらいたいという意味を込めている。そのためには、お客様がデータをビジネスにどう生かしたいか、そのためにデータプラットフォームをどう使えばいいか、といったことを、私たちはお客様と一緒になって考え、支援したいと考えている。したがって、お客様にはデータを活用したビジネスを企画する段階から、私たちをプロジェクトに参加させてほしいと話している」

 田中氏によると、ピュア・ストレージの存在価値はそこにこそあると言う。というのは、米国本社の創業メンバーをはじめ、同社のスタッフにはストレージの専門家もさることながら、データマネジメントの専門家が数多くいるからだ。そう語る田中氏自身もこれまでストレージベンダーに在籍していたことはなく、エンタープライズ領域でデータマネジメントの重要性を体得してきたキャリアの持ち主だ。つまり、同社はストレージベンダーというよりも、データプラットフォームを活用したデータマネジメント支援に対して強いこだわりを持つベンダーなのである。

 最後に、今年2月にピュア・ストレージ・ジャパンの社長に就任した田中氏に抱負を聞いたところ、「当社のデータプラットフォームによって、より多くのお客様のビジネスに貢献したい。そのためにも永久保証の仕組みをもっと広く認識していただけるように尽力したい」と語った。取材の中で、永久保証の仕組みをなかなか理解できなかった筆者の度重なる質問に、懇切丁寧に説明してくれた姿が印象に残ったインタビューだった。


「永久保証」を打ち出した「Forever Flash」プログラム(出所:ピュア・ストレージ・ジャパンの資料)

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