トレンドマイクロは6月1日、SDN(Software Defined Networking)技術を利用したセキュリティ製品の連携による対策の枠組みを広げると発表した。中核製品の最新版となる「Trend Micro Policy Manager 2.5」を8月初旬にリリースする。
同社の施策では、セキュリティ製品の「Deep Discover Inspector」「Trend Micro Deep Security」「ウイルスバスター コーポレートエディション」をセンサとして利用し、センサで検知したイベント情報をPolicy Managerに集約する。Policy Managerは、事前に設定されたポリシーに従ってSDN経由で連携製品と協調動作し、例えば、マルウェア感染端末をネットワークから分離したり、不審な通信を遮断したりできる。
SDNを利用したセキュリティ製品連携による対策イメージ(出典:トレンドマイクロ資料)
これまでにNEC製のSDNコントローラなどの製品と連携しているが、同社は新たに「汎用制御API」の提供を始める。これにより、APRESIA Systemsやアラクサラネットワークスの製品と連携するセキュリティソリューションを提供する。また、富士通との連携ソリューションも予定しているという。
同社はSDN連携型の対策で、リスクの高いセキュリティインシデントへの迅速な初動対応や、管理者のスキルに依存しないセキュリティの運用が可能になると説明する。