AWSのIoT向けサービス「Greengrass」が一般提供開始

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-06-08 10:27

 Amazon Web Services(AWS)は米国時間6月7日、IoT向けのサービスである「AWS Greengrass」の一般提供開始を発表した。Greengrassにより、コネクテッドデバイス上でAWSのコンピュート機能やメッセージング機能、データキャッシュ機能、同期機能が利用可能になる。

 Greengrassは、2016年11月にラスベガスで開催された「AWS re:Invent 2016」で発表され、限定プレビューで提供されていた。同サービスを用いることで顧客は、IoTデバイスのプログラムやアップデートに関連する複雑さを取り除くことが可能になる。開発者は、「AWS Management Console」を使用することで、コネクテッドデバイスに「AWS Lambda」関数を追加し、ローカル側でそのコードを実行できるようになる。また、デバイスはクラウドを経由することなく、他のデバイスにメッセージを送信できるようにもなる。

 Greengrassは現在、AWSの米国東部(バージニア北部)リージョンと米国西部(オレゴン)リージョンで利用可能となっている。また、アジアパシフィックやフランクフルト、シドニーといったその他のリージョンでも、今後数週間以内に利用可能になる予定という。

 またAWSは、10社以上のパートナー企業も発表した。各パートナー企業は、自社のプラットフォームにGreengrassを統合することで、Greengrass搭載デバイスに対応していくことになる。こういったパートナーにはAnnapurna LabsやBsquare、Canonical、Digi International、Intel、Lenovo、Mongoose、Qualcomm Technologies、Raspberry Pi、サムスン、Technicolor、Wistronが含まれている。

 サンフランシスコで開催されたイベントでは、Greengrassのパートナー企業や顧客企業の発表もあった。Intelは、IoTのエンタープライズ向け開発キットの提供を発表するとともに、Greengrassと互換性を持つゲートウェイやGreengrass対応の共同リファレンスアーキテクチャを発表した。一方Qualcommは、Greengrassに対応した、「DragonBoard 410c」の開発キットを発表した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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