日立製作所は「IT運用最適化サービス」の販売を6月30日から開始した。SaaS型ITサービスマネジメント「ServiceNow」と、日立の統合システム運用管理「JP1」を組み合わせた。7月31日から提供する。
ITサービスの運用改善に関するコンサルティングからシステム構築(SI)までを担う「立ち上げ支援サービス」、継続的な運用改善を支援する「継続支援サービス」、ServiceNowやJP1、両製品をつなぐ連携テンプレートを含めた「サービスプラットフォーム」を提供する。すべてのサービスが個別見積もり。
「立ち上げ支援サービス」では、ITILに精通した日立のコンサルタントと、システム運用のノウハウを持つJP1技術者の知見により、個別に最適化された業務プロセスを標準化し、見直す。見直し結果に基づき、ワークフローや可視化ツールなどの豊富なアプリケーション群を備えたServiceNowと、システム運用自動化やシステム分析といったJP1の機能を活用し、企業内の業務を横断的に連携させ、システム運用の効率化やサービス品質の向上を実現していく。
IT運用最適化サービスの概要図(日立製作所提供)
名称 | 概要 | 税別 価格 |
提供 開始 時期 |
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立ち上げ支援サービス |
立ち上げ時のコンサルティング・SI
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個別 見積 |
7月31日 | |
継続支援サービス |
定期的なコンサルティング・SI
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サービスプラットフォーム |
サービスプラットフォーム提供とサポート
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*顧客案件に応じて必要なJP1製品を提供
「継続支援サービス」では見直し後の業務プロセスの実行結果を分析し、新たな課題の発見と効果的な改善を繰り返すことにより、ITサービス運用の全体最適化を支援する。
「サービスプラットフォーム」では、ServiceNowのアプリケーション群とJP1の機能を連携させるテンプレートを提供し、運用シーンにあわせて短期間で改善するという。
顧客ニーズの多いジョブ運用プロセスや障害対処プロセスなどについて、連携テンプレートを用意しており、利用部門からの変更要求の受け付け、責任者による承認、変更作業の実行、変更結果の記録など、IT部門が行う一連の作業手順をServiceNowのワークフローで標準化するとともに、JP1で変更結果のエビデンスを自動で取得し保存するといったことも可能にする。また今後、顧客ニーズにあわせDevOps環境やプロビジョニングの運用プロセスなどに適用可能な連携テンプレートを拡充していく。
ServiceNowやJP1、連携テンプレートに関する使い方や技術的な質問などの幅広い問い合わせに加え、ServiceNowを含めたサービスプラットフォーム全体のバージョンアップなども一括して対応する。