ブラザー工業は、マシナリー事業でSyncron International(スウェーデン)の保守部品在庫最適化SaaS「Syncron Inventory」を採用した。7月12日に発表された。
工作機器メーカー各社は、極力稼働を停止しないよう、必要な保守部品を必要な時、必要な場所に最適に配置する必要に迫られている。ブラザー工業では、Syncronの採用以前、人手に頼ったプロセスで保守部品在庫の需要予測、計画を行っていた。
同社では、ダウンタイム短縮の取り組みを進める中で保守部品の即納率向上に向けて活動を続けていたが、過剰在庫が発生し、高い即納率の維持と在庫削減の両立という課題を抱えていた。Syncron Inventoryで保守部品の在庫管理プロセスをシステム化、自動化し、過剰/陳腐化在庫を削減しつつ、必要な部品を迅速、かつ最適に供給できる体制を構築できるとしている。
Syncron Inventoryは、多階層環境で在庫計画・管理を行うユーザー向けに、サプライチェーンの可視化を可能にし、需要の変動を早期に捉えた在庫計画と業務を効率化できるという。サプライチェーン内のすべてのポイントで正確な予測を生成でき、補充費用、在庫維持費用、目標とするサービスレベルを考慮した補充計画を策定できると説明している。