ブラザー工業は、分析基盤のデータ連携ツールに「DataSpider Servista」を採用した。複雑なデータ連携や加工処理の効率化を図り、グローバル拠点からクラウド上にアップロードされた分析データの「見える化」を進める。アシストが7月6日に発表した。
DataSpider Servistaは、システム間の接続方法やフォーマットの違いを意識することなく、素早くデータ連携を実現するソフトウェア。高度なプログラミング知識を必要としないGUI開発環境を提供し、クラウドサービスやSAPシステム、データベースなどの多様なデータを手軽に接続できるアダプタを装備している。このアダプタを介して、データ連携の自動化と業務の効率化を支援する。
DataSpider Servistaを活用し、拠点ごとに存在する多種多様なデータ形式に柔軟に対応する。その上で、複雑なデータ連携、加工処理の効率化や、グローバル拠点からクラウド上にアップロードされた分析データの「見える化」を進める。
これまで、グローバル市場での激しい競争に打ち勝つため、各種データを分析し、成長戦略の策定に役立ててきた。しかし、グローバルを含めた各拠点で異なるビジネスインテリジェンス(BI)ツールが利用され、さまざまなデータ形式が混在するようになり、データ量の増加問題も発生していた。またこれに伴い、拠点ごとの個別開発や個人に依存した分析業務による生産性の低下も問題となっていた。
今後、DataSpider Servistaによってデータ連携をクラウド上で迅速化していく。クライアントPCへのインストールが不要なウェブベースの開発環境を用意でき、海外拠点にも容易に展開できる点も評価している。
DataSpider Servistaの特徴(アシスト提供)