SAPは米国時間7月20日、2017年第2四半期(6月30日締め)の決算を発表した。営業利益は減少しているものの、クラウド市場における継続的な成長により、通年の業績見通しを上方修正した。
売上高は前年同期比10%増の57億8000万ユーロとなった。IFRSベースの1株あたり利益は18%減の0.56ユーロ、Non-IFRSベースでは14%増の0.94ユーロとなっている。
IFRSベースの営業利益は27%減少し、9億2600万ユーロとなった。Non-IFRSベースの営業利益は4%(固定通貨換算ベースでは3%)増の15億7000万ドルだった。
第2四半期の営業利益と1株あたり利益は、主に再編関連の支出と株式報酬費用の影響を受けたとSAPは説明している。
クラウドの新規受注は33%増の3億4000万ユーロ、クラウドサブスクリプションおよびサポートの売り上げは、IFRSベースとNon-IFRSベースともに前年同期比29%増の9億3200万ユーロだった(固定通貨換算ベースでは29%増)。
Reutersが集計したアナリストの予想では、クラウドサブスクリプションおよびサポートの売り上げは33%増となっていた。
IFRSおよびNon-IFRSベースのソフトウェアの売上高は10億9000万ユーロで、前年同期から5%(固定通貨換算ベースで4%)増加した。IFRSおよびNon-IFRSベースのクラウドとソフトウェアの売上高は、前年同期比9%(固定通貨換算ベースで8%)増の47億6000万ユーロとなった。
2017年上半期(1〜6月)の営業キャッシュフローは35億1000万ユーロで、前年比20%増となった。第2四半期末時点での純有利子負債は17億9000万ユーロで、前年の25億ドルから改善している。
SAPは、2017年通年のNon-IFRSベースのクラウドサブスクリプションおよびサポートの売上高が、固定通貨ベースで38億〜40億ユーロになると予想している。前年の29億9000万ユーロから最大34%増となる。
また、通年のNon-IFRSベースの総売上高見通しは233億〜237億ユーロになると予想している。2016年は220億7000万ドルだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。