SAPはドイツのフランクフルトで開催している「SAP Leonardo Live」サミットにおいて現地時間7月11日、IoT関連の新たなソリューション群を発表した。SAPは今後、IoTセンサからのデータと同社のアナリティクスツールを統合したうえでそれを、Appleとのパートナー関係と、各種の開発ツールを活用して開発した「iOS」アプリと連携させるという取り組みに力を入れていく。
SAPは、IoT関連ポートフォリオ「SAP Leonardo」によるデジタルイノベーションに向けた取り組みの一環として、物流や製造、資産を管理するためのIoTツールを、より広範なエコシステムとクラウドプラットフォームへと統合した。およそ1年前、同社はIoTへの投資計画を発表していた。今回発表されたソリューションは以下の通りだ。
- 「SAP Leonardo IoT Bridge」:IoTデータの可視性を高めるためのダッシュボード兼管理ツール
- 「SAP Global Track and Trace」:サプライチェーンをまたがった追跡や監視、報告を可能にするクラウドサービス
- 「SAP Leonardo IoT Edge」:ビジネスプロセスと現場のエッジデバイスをつなぐソフトウェア
- 「SAP Digital Manufacturing Insights」:クラウド型の製造パフォーマンス管理ソリューション
- 「SAP Asset Manager」:資産の健全性や在庫、保守性、安全性を管理するクラウド型のモバイルアプリ
これらIoT関連のシステムは「SAP S/4HANA」とともに、さまざまな業界向けに同社が提供しているより広範なソフトウェアと連携できるようになる。またSAPは、SAP Asset ManagerがiOSアプリをサポートするようになるとも述べている。その他のアプリもSAP Leonardo IoTツールとiOSモバイルアプリを組み合わせることで、資産インテリジェンスや予測メンテナンス、サービスを実現していくという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。