受賞企業によるコメント
今回のDEMO DAYでグランプリを受賞したのは、クラウドリアルティだ。代表取締役 Founder&CEOの鬼頭武嗣氏は「今回は貴重な時間だけではなくて、こんな賞をいただいて、非常に光栄に思っています。8月以降は実際に、いろいろと協業を進めていければと思います」とコメント。
準グランプリは、NAYUTAとAnyPayが受賞。NAYUTAのCEOである栗元憲一氏は「どちらかというと銀行のビジネスとは相反するような技術を開発している会社ですが、何カ月にもわたり応援していただき、賞までいただいて、すごく嬉しいと思っています」と語った。
AnyPay事業推進部の河野眞伍氏は「ようやく賞らしいものをいただきました。先ほど皆さんにぜひ来てくださいと言ったのですが（注：この後ネットワーキングのための懇親会が開かれ、各社のブースが出されていた）、さらに大手を振って言えます。賞をもらったAnyPayですので、ぜひ協業をお願いいたします」とコメントした。
＜三菱UFJフィナンシャル・グループ Chief Digital Transformation Officerの亀澤宏規氏（右から2番目）と受賞企業3社＞
パートナー賞であるAWS賞はロボット投信、PR Times賞は参加スタートアップ7社すべてが受賞した。
「日本全体でいろいろな取り組みが進んでいると実感」
授賞式後、三菱UFJフィナンシャル・グループ Chief Digital Transformation Officerの亀澤宏規氏は、DEMO DAYを経て感じる取り組みの意義について、次のように語った。
「審査も大変でした。去年に比べて相当レベルが上がっていますし、日本全体でいろいろな取り組みが進んでいると実感しました。実務につながるものや、直接かどうかは別として、銀行ビジネスの可能性について、さまざまな技術やビジネスモデルが見えました。今のキーワードであるオープンとデータあたりについて、非常に可能性があると感じました」
グランプリのCrowd Realtyについては、「ある意味一番、"リアリティ"があった」とし、海外マーケットでも可能性があることも強調。「多分お金がついてくるような気がしますね」と評価した。
また、本プロジェクトにはMUFGグループ各社からメンターが参加している。これについても「こういう取り組みを頑張っている人たちがいるということと、メンターとして（良し悪しを）説明しているときに自分の頭の整理ができたりするので、そこは非常に刺激になっています」とコメントしている。
＜授賞式での参加スタートアップ全7社の集合写真＞
第3期は海外スタートアップの参加も期待
今期のプログラムを終えて、三菱UFJフィナンシャル・グループ デジタル企画部 MUFG Digitalアクセラレータ事務局代表の藤井達人氏は「第2期はスタートアップ7社が参加しましたが、第1期の経験を踏まえて、さらにブラッシュアップしたプログラムを提供できました。プロメンターによる充実したアドバイスに加えて、幅広い金融知識を持つMUFGメンターによるアドバイスにより、4カ月の間に各社の事業をうまくアクセラレーションできたのではと考えています。DEMO DAY以降も、各社との協業実現に向けて引き続きサポートしていきます」とコメント。
第3期の企画検討もすでに開始しており、「次回は海外スタートアップにも参加してもらいたいと思っています。また同時に、MUFGのグローバル拠点での協業も視野に、海外市場を目指す日本のスタートアップにも目を向けてもらえればと。第3期は11月頃から募集を開始する見込みです。詳細はウェブサイトで告知しますので、興味がある方はぜひ」とアピールした。
