「銀行のビジネスに相反しても受賞」--MUFG スタートアッププログラムの成果 - (page 2)

飯田樹

2017-08-16 07:00

AnyPay

 AnyPayは、お店でのオンライン決済サービス「AnyPay(エニーペイ)」と個人間での割り勘アプリ「paymo(ペイモ)」を提供している。

 プログラムでは、ユーザーの裾野を拡大することに取り組んだ。paymoのユーザーは都市部の20〜30代が中心で、AnyPayのユーザーは、対象が小規模事業者という性質上、全国に散らばっている。同社はこの2つが一緒に広がるシナジーを作り上げたかったとのこと。具体的な協業としては、じぶん銀行の口座振替を導入することで、クレジットカードを使わないユーザーも使えるようにし、アコムと協力して後払いを可能にした。今後は決済データの活用もしていきたいという。

Crowd Realty

 Crowd Realtyが手掛けているのは、不動産証券化とクラウドファンディングを組み合わせた、不動産関連プロジェクトのための、P2Pファイナンス(ネットで個人間の金銭貸借を行うこと)のマーケットプレイスである。

 日本国内には資産調達できない不動産関連プロジェクトが多数存在するが、証券化によるエクイティファイナンス(株式発行を伴う資金調達)ではコストが高く、金融機関からの借り入れは担保価値がないとファイナンスがつかないという課題がある。こうした背景から、同社は低コストでの証券化スキームを開発し、実際に京都の町家で資金調達に成功した。

 今回のプログラムを通した協業として、カブドットコム証券と投資家基盤の連携、三菱UFJリースと地方創生案件での連携を行っている。

Good Moneyger

 同社はAIなどを活用した、最適な資産運用をサポートするためのアプリ「VESTA」の開発運営と、ゲーミフィケーションを利用した金融教育ゲーム「Asset Allocation」の2つを手掛けている。

 今回のプログラムでは、確定拠出年金を”うまく運用”するために、運用に困る理由である「わからない」「時間がない」「面倒くさい」の3点を解決するアプリを開発。確定拠出年金制度を採用している企業の社員向け金融教育に導入されることを目指すとともに、金融機関との連携で、投資欲求の高いユーザーを抱えるプラットフォームにしていきたいとのこと。

OLTA

 OLTAは「中小企業が多様な資金繰りの選択肢を持てる社会の実現」を目指し、外部API連携によるデータ取得やAIを活用したビッグデータ解析を通じたFinTechサービスを提供している。

 本プログラムでは、成長余力はあるが資金繰りに悩む企業があることを背景に、売掛金を早期に現金化するファクタリングの領域に注目。AIを活用した審査の高度化による与信コストの削減と、スピーディでシンプルな手続きによる事務コストの削減により、コスト優位性に優れたファクタリング(売掛金などの売却による早期資金化)の実現を目指したという。

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