SRA OSS日本支社は8月24日、データベースソフトウェアの新版「PowerGres V9.6」の販売を開始、8月28日から出荷を開始した。税別の製品価格は4万8000円、税別サポート価格は1年間8万円から(購入はサポート契約も必須、製品のみでは不可)。
PowerGresは、オープンソースソフトウェア(OSS)データベース「PostgreSQL」の商用版。今回、販売を開始したのは、PowerGresファミリのうちシングル構成とレプリケーション構成が可能な「PowerGres on Linux」と「PowerGres on Windows」の2製品。PowerGres V9.6は、前版となるPowerGres V9.4に加えて以下の新機能が利用可能となった。
パラレルクエリで大量データを並列処理して高速化
1つのクエリを複数のプロセスで実行するパラレルクエリ機能を実装。クエリによっては数倍の性能向上を実現する場合がある。
さらに厳密な同期レプリケーションが可能に
以前までの同期レプリケーションはスタンバイへのデータ転送までしか保証できなかったのに対し、新版ではデータベースへの適用までを保証できるようになった。
UPSERT操作が実現可能に
INSERTで制約による衝突が発生した場合に別のアクションを実行させる構文を追加。これにより、いわゆるUPSERT(INSERTしようとした行が存在すれば更新する)を実現する。
整列データに有利なインデックス方式登場
整列に配置されたデータに対して効果を発揮するインデックス方式BRINが利用可能になった。小さいサイズで、デフォルトのインデックス方式のB-Treeに迫る性能を発揮できる場合がある。