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データベース利用の幅を広げるPostgreSQLの存在感

大西高弘 怒賀新也 (編集部)

2015-04-24 06:15

 グローバルでのリレーショナルデータベース製品市場は、Oracle、IBM、Microsoftが“ビッグスリー”として7割以上のシェアを占める。これらにSAPを加えた企業群は、Gartnerが公表している各ベンダーに対する市場での総合評価「マジッククアドラント」でも「リーダー」として評価されている。

 この「マジッククアドラント」のオペレーショナルデータベース管理システム部門で、2014年になって新たに「リーダー」の評価を受けた企業にEnterpriseDBがある。同社は、オープンソースデータベース「PostgreSQL」のディストリビューターとして、Oracle Databaseとの互換機能を持つ「Postgres Plus Advanced Server」をはじめ、さまざまなソフトウェアを提供する企業である。

EnterpriseDBの最高マーケティング責任者(CMO)のKeith Alsheimer氏
EnterpriseDBの最高マーケティング責任者(CMO)のKeith Alsheimer氏

 今回は、同社最高マーケティング責任者(CMO)のKeith Alsheimer氏と日本法人であるエンタープライズDBの代表取締役社長 藤田祐治氏に話を聞いた。

 「2011年の設立時と比較して、当社は売上高ベースで50%の成長を達成しました。それを支えたのが北米、欧州でのPostgreSQLに対する人気と当社製品に対する高い評価でした。今後の成長をさらに他派かなものにするためにも、アジアパシフィック地域の国々向けのローカライズを進めていきます」

 Alsheimer氏は、“ビッグスリー”製品を基幹システムなどに導入している企業ユーザーに対してのアプローチを次のように語る。

 「欧米のユーザーでも、ビッグバン方式でデータベースをPostgres系のものに一気に変えてしまうケースが大勢を占めるというわけではない。どちらかというと、変更をしても大きな問題にはつながらないアプリケーションで試してみて、そのパフォーマンスを評価し、最終的にメインのシステムにも導入するという流れです」

 これに対して、藤田氏も次のように語る。

日本法人の代表取締役社長 藤田祐治氏
日本法人の代表取締役社長 藤田祐治氏

 「日本の顧客でも、段階的に重要度の高いシステムに当社製品を導入していくケースが多いです。大手のユーザー企業では、アプリケーションごとにクリティカルレベルをしっかりと評価していて、最も高いレベルのアプリケーションに数年の時間をかけた後、PostgreSQLで稼働させる、といったこともあります。毎分3万アクセスといったかなり厳しいワークロードの販売管理システムなどにも活用されています」

知名度向上にパートナー連携

 EnterpriseDBの“ビッグスリー”製品に対するアドバンテージは「コストパフォーマンス」だという。もちろん、エンタープライズ製品である以上、コストなりの性能ではなく、他社製品にひけを取らない性能が求められる。

 その意味で、PostgreSQLはコミュニティもあり、一定の知名度や評価があるが、Alsheimer氏はさらなる知名度アップが必要だと強調する。

 「われわれのソフトウェアを含めて、PostgreSQLがエンタープライズシステムとして活用できることや、先進的な機能をスピード感を持って取り入れ、競合製品よりも早くパージョンアップしていくといったことをさらに知ってもらいたい」

 こうした目標には、ローカルでのパートナーシップが重要になるはずだ。藤田氏はこの点について次のように話す。

 「日本法人設立当初から、ハードウェアに強い、オープンソースに強い、といったさまざまな特長を持ったパートナー企業と連携してビジネスを進めています。この方針は今後も変えることなく、さらに幅を広げていきたいですね」

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