「新版リリースのたびに他製品を選ぶ理由が薄れる」--PostgreSQL開発者インタビュー(前編)

Matt Asay (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2014年06月13日 07時30分

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 「PostgreSQL」の人気の復活ほど人々を驚かせたことは、そうそうないだろう。PostgreSQLは何年もの間、より新しく魅力的と言われた「MySQL」の影に隠れてきた。しかし、MySQLを新たに管理することになったOracleの一連の失策や、さまざまな製品改善により、PostgreSQLは再びクールな存在になった。実際のところ、DB-Enginesによると、PostgreSQLは現在、4番目に人気の高いデータベースだという。

(編集部注:PostgreSQLのここ数年の人気について、筆者のMatt Asayは過去にReadWriteThe Registerに寄稿している。ここ数年間のうちにPostgresが復活を遂げたと筆者が考える根拠については、これらの記事を併せて参照されたい)

 PostgreSQLがここ数年間のうちにここまで大きな復活を遂げた経緯と理由を探るため、筆者は、PostgreSQLオープンソースプロジェクトの中心メンバーで、PostgreSQLの主要な後援企業のうちの1社であるEnterpriseDB(EDB)のシニアデータベースアーキテクトも務めるBruce Momjian氏に話を聞いた。今回はその前編である(後編はこちら)。

--EnterpriseDBとコミュニティーにおけるあなたの役割は何ですか。またその2つの比重はどのようになっていますか。

 私は8年前からEnterpriseDBで働いています。初期の頃は、EDBのソフトウェアの方向付けを支援する任務を担い、戦略の開発に貢献しました。EDBが成長し、チームに多数のPostgreSQL専門家が加わった今では、大規模なエンタープライズ顧客のトレーニングやその顧客との連携を支援することにより多くの時間を費やしています。Postgresが顧客固有のニーズにいかに対処できるかを顧客に理解してもらうことが目的です。

 この間、PostgreSQL開発コミュニティーにおける私の役割はほとんど変わっていません。EDBはコミュニティーでの私の働きを、Postgresプロジェクトに貢献を還元する方法の1つとしてサポートしてくれています。私はプロジェクトチーム編成の支援や、全体的な意思決定への関与、中心的活動のための新しいメンバー採用などを行っています。さらに、私にできる範囲で認知度の向上とPostgresユーザーの教育を行うため、さまざまなカンファレンスに出席したりもします。

--PostgreSQLは数十年の歴史がありますが、現在、復興を享受しているようです。こうした関心や需要を牽引しているのは何だと思いますか。

 われわれにとって、さまざまなことが完全に良い方向に働いています。一方では、MySQLをめぐる混乱や不確実性、さらには同テクノロジのほかの諸問題がわれわれに好影響をもたらしています。他方では、Oracleの高コストと顧客に対するアグレッシブな姿勢のために、多くのユーザーがわれわれの方に流れています。ほかにも、景気悪化による予算圧力の増大が挙げられます。

 Postgresの進化も注目を集める要因になっています。最近のリリースでは、ストリーミングレプリケーションおよびカスケードレプリケーション、外部テーブルのサポート拡大、UNLOGGED TABLEによるパフォーマンス向上、CPUスケーラビリティの向上、インデックスのみのスキャンなどが追加されました。

 おそらく最も重要なのは、われわれのJSONへの取り組みとともに、PostgresがNoSQLテクノロジに近づいてきたことです。今では、Postgresを使って、いくつかのNoSQLソリューションと同じ結果を得ることが可能になっています。そして、われわれは前進を続けています。ACID(Atomicity、Consistency、Isolation、Durability)をサポートするNoSQLは、われわれがこれから語ろうとしている魅力的なストーリーなのです。これらすべてのおかげで、Postgresはようやく正当な評価を得られるようになりました。

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