SAPは現地時間9月24日、カスタマーアイデンティティおよびアクセスの管理向けプラットフォームを手がけるGigyaを買収することで合意したと発表した。SAPはこの買収により、オムニチャネルエクスペリエンスの実現に向けてより多くの顧客データを手に入れることになる。
SAPは、Gigyaのアイデンティティデータプラットフォームと、SAPの「SAP Hybris」やそのプロファイルソリューションを融合させると述べている。SAPの目標は、Gigyaが管理する13億件のカスタマーアイデンティティを活用して、同社のアプリケーションに対するパーソナル化と、ターゲットオーディエンスの獲得を推進するというものだ。
Gigyaのプラットフォームで、企業は顧客のプロファイル、オプトインや同意に関する設定などを管理できる。GigyaとSAPはこれまでにも両社のサービスを統合し連携してきた。
Gigyaの主要な分野には、メディアやEコマース、旅行などがある。多くの企業がGigyaを自社サイトやソーシャルログインの登録システムとして利用している。さらにGigyaは、企業のファーストパーティーデータ向けのデータ統合やプロファイル管理、分析のツールを提供している。
買収条件は明らかにされていないが、TechCrunchは、3億5000万ドルの取引だと報じている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。