MS、大量データ移送アプライアンス「Azure Data Box」の試験運用を開始

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2017-10-05 13:16

 Microsoftは、データ移送アプライアンス「Azure Data Box」のプレビュープログラムでテスターの受け付けを開始した。

 米国時間9月25日に発表されたプレビューに関する声明によると、Azure Data Boxは重さが約20kgで耐久性が高く、不正開封防止機能を備え、操作しやすいという。ユーザーがより速く安全に「Azure」にデータを移送するのに役立ってくれるはずだ。

Azure Data Box
Azure Data Box

 Azure Data Boxは、データの256ビットAES(Advanced Encryption Standard)暗号化をサポートしており、移送する際に梱包の必要はない。顧客のネットワークに接続して、約100テラバイトのデータを保存できる。Microsoftによると、顧客は「レンタルしてデータを保存してから戻せばよく、すべてが『Azure Portal』に記録される」と関係者は述べている。

 Azure Data Boxのプレビュープログラムは米国から開始され、現在サインアップを受け付けている。まだ価格に関する情報はないようだ。

 Microsoftはすでに、HDDをAzureデータセンターに送付して、大量のデータをAzureのストレージに安全に移行できる「Azure Import/Export」サービスを提供している。新しいAzure Data Boxサービスおよびアプライアンスは、クラウド分野で競合する主要なライバルのサービスに似て、ユーザーにほとんど手間をかけさせないサービスとなっている。

 Amazonは2009年に、第1世代の「AWS Snowball」サービスを開始した。2015年には、データ移行のモデルとアプライアンスをアップデートし、その後に、もっと容量の大きい100テラバイトのデータ移送デバイスおよびサービス「AWS Snowball Edge」と、輸送用コンテナほどの大きさで「エクサバイト規模のデータ輸送サービス」である「AWS Snowmobile」を、ラインアップに追加した。

 Googleも2017年に、独自のデータ移送アプライアンス「Transfer Appliance」を導入した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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