Microsoftは、データ移送アプライアンス「Azure Data Box」のプレビュープログラムでテスターの受け付けを開始した。
米国時間9月25日に発表されたプレビューに関する声明によると、Azure Data Boxは重さが約20kgで耐久性が高く、不正開封防止機能を備え、操作しやすいという。ユーザーがより速く安全に「Azure」にデータを移送するのに役立ってくれるはずだ。
Azure Data Box
Azure Data Boxは、データの256ビットAES(Advanced Encryption Standard)暗号化をサポートしており、移送する際に梱包の必要はない。顧客のネットワークに接続して、約100テラバイトのデータを保存できる。Microsoftによると、顧客は「レンタルしてデータを保存してから戻せばよく、すべてが『Azure Portal』に記録される」と関係者は述べている。
Azure Data Boxのプレビュープログラムは米国から開始され、現在サインアップを受け付けている。まだ価格に関する情報はないようだ。
Microsoftはすでに、HDDをAzureデータセンターに送付して、大量のデータをAzureのストレージに安全に移行できる「Azure Import/Export」サービスを提供している。新しいAzure Data Boxサービスおよびアプライアンスは、クラウド分野で競合する主要なライバルのサービスに似て、ユーザーにほとんど手間をかけさせないサービスとなっている。
Amazonは2009年に、第1世代の「AWS Snowball」サービスを開始した。2015年には、データ移行のモデルとアプライアンスをアップデートし、その後に、もっと容量の大きい100テラバイトのデータ移送デバイスおよびサービス「AWS Snowball Edge」と、輸送用コンテナほどの大きさで「エクサバイト規模のデータ輸送サービス」である「AWS Snowmobile」を、ラインアップに追加した。
Googleも2017年に、独自のデータ移送アプライアンス「Transfer Appliance」を導入した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。