富士通クラウドテクノロジーズは、国内企業におけるIoT(モノのインターネット)活用の実態調査を実施した。その結果、64.7%の企業が「期待通り」「期待以上」の効果を実感していることが分かった。
製造業またはサービス業に従事している全国の20代以上の男女を対象に2017年9月に実施。有効回答者数は550人(製造業250人、サービス業300人)。今回は3度目でこれまで2016年9月と2017年3月に実施した。
今回の調査でIoTを活用していると回答したのは全体の6.2%。効果の実感については「期待以上の効果があった」(23.5%)、「期待通りの効果があった」(41.2%)とした。IoT活用を始めてからの経過時間は55.9%が2年以上と回答した。
勤務先におけるIoTの活用状況(出典:富士通クラウドテクノロジーズ)
IoT活用の実感(出典:富士通クラウドテクノロジーズ)
一方、IoTの活用について「予定はない・分からない」とした理由に関しては、「特に理由はない」(46.7%)が最も多く、「自社サービスとIoTの関係が分からない」(25.1%)、「IoT活用のための部門・部署がない」(15.3%)、「効果が分からない」(13.9%)と続いた。
IoTに求める価値は、前回に引き続き「顧客接点強化」(27.8%)が両業種に共通して最も多く、次いで「製品・サービスの付加価値向上」(24.2%)、「フロントサービス業務の最適化」(23.8%)となった。
IoTの活用状況を「検討」以上の段階にしている回答者は、「サービスの付加価値向上」(21.2%)、「システム・インフラの効率化」(18.5%)、「新規事業創出」(12.5%)を求めていた。これについて、「求める価値と実際の用途にかい離が生じている」(富士通クラウドテクノロジーズ)と指摘した。