アドバンスト・メディアは11月29日、音声入力ソフト「AmiVoice Ex7 Business」を発売した。音声入力プラットフォーム「AmiVoice Speech Front」シリーズの第一弾として、営業日報や業務報告などのビジネス用途に的を絞った製品となっている。
AmiVoice Ex7 Businessは、スタンドアロン型のWindows向けソフト。音声認識エンジンにディープラーニング(深層学習)技術を実装している点が最大の特徴。同社の調べでは、従来の音声認識エンジンと比べて、誤認識を25%改善したとしている。
WordやExcel、メーラーなど、Windows上で動作するほとんどのソフトウェアに音声入力した文字を転送することができる。営業支援システム(SFA)、顧客関係管理(CRM)とも連携可能となっている。
一般ビジネス向けの辞書のほかに、製薬・金融・保険業界に特化した専門辞書も用意。専門用語に対する認識率の高さを特徴とする。ユーザー自身で認識させたい言葉や商品名を追加登録することも可能。企業ごとに辞書をカスタマイズする有償サービスも提供する。
各領域に特化した音声認識エンジンを使用することで、コンシューマー向けの音声認識エンジンと比較して約2倍の速度で音声入力することができるとしている。
キーボード入力と比べて半分以下の時間で文字を入力できる
定型文やひな型文書をテンプレートとして登録し、キーワードで呼び出せる。文字の削除ややり直し、アプリケーション起動といったボイスコマンド機能も備える。
税別価格は20万円。バッジ型ウェアラブルマイク端末「AmiVoice Front WT01」(3万3000円)、USB接続型ハンドマイク「AmiVoice Front SP01」(3万5000円)もオプションで提供する。なお、WT01を利用するにはBluetoothアダプタ「BTD 800 USB」(1万1000円)が別途必要になる。
直販と販売パートナーを経由した間接販売を併用し、今後2年間で1万ライセンスの販売を目指すとしている。