2018年のクラウドコンピューティング予測5つ--A10

NO BUDGET 2017年12月14日 08時43分

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 A10 Networksは、2018年のクラウドコンピューティングについての5つの予測を行った。そのの概要は以下の通り。

1.真のハイブリッドクラウドが登場

 さまざまなワークロードが異なるクラウド上で実行され、別々に管理されるマルチクラウド環境が2018年には主流となり、真のハイブリッドクラウドが登場する。

 既にハイブリッドクラウドのための主要な技術開発やパートナーシップの形成が進み、例えば、MicrosoftのAzureおよびAzure Stackではパブリッククラウドとプライベートクラウドとの間で統一された基盤とAPI機能が提供されるほか、VMwareとAWS、CiscoとGoogleの協業もある。これらを組み合わせて新しく作られたサービスにより、クラウド環境は真に融合され、運用の俊敏性、効率性、拡張性をさらに向上させるハイブリッドクラウドを生み出す。

2.Kubernetesがコンテナオーケストレーションの中心に

 2018年には、Kubernetesがコンテナオーケストレーションの王者となり、ミッションクリティカルでスケーラブルな本番環境におけるデプロイの主流になる。

 コンテナオーケストレーションの支配権争いは、ここ2年間におけるクラウドの主な出来事の1つであり、Docker Swarm、Kubernetes、Mesosの争いは激しいものだった。その中でKubernetesは、コントリビューターの多さと迅速な機能開発、さまざまなプラットフォームのサポートがあるほか、Kubernetesは非常に心強い協力者の支援を受けている。AzureとGoogle Cloud、そしてAWSがKubernetesのマネージドサービスを開始ているほか、IBMはプライベートクラウドにおいてKubernetesをサポートすると発表した。Kubernetesはより多くの環境において導入の主流となり、来年には大規模なワークロードの本番環境への導入増加が見込まれる。

3.AIにより分析機能が向上

 家庭内にもスマートスピーカーなどの形で入り始めた人工(AI)技術。2018年には、AIが分析機能にさらに密に組み込まれるようになり、ITを事後対応型から事前対策型へと変貌させていく。

 予測分析が可能になることで、ITやアプリケーションの所有者は実行可能な情報や推奨事項を入手できるようになる。これにレスポンスを自動化する機能を追加すると、AIのより効率的な活用が進む。インフラやアプリケーション、クライアントにおけるパフォーマンスやセキュリティに関する異常な振る舞いやアプリケーションやサーバの障害タイミングを認識し、それらの振る舞いが検出されると、例えば別のサーバを起動したり、アプリケーションの負荷分散を行ったりするなど、潜在的な問題解決を自動的に行うようになる。

4.サーバレスコンピューティングの採用拡大

 クラウドには、追加リソースを容易に立ち上げられることや、従量課金による支払いなどのメリットがあるが、これらはサーバレスコンピューティングによってさらに明確になってくる。サーバレスコンピューティングは既にパブリッククラウドで利用可能となっているが、2018年にはプライベートクラウド環境でも出始めると予想される。サーバレスコンピューティングが主流になることはないものの、短期間でより広範囲への採用が見込まれる。

 サーバレスコンピューティングはクラウドの継続的な成熟と相まって、サーバおよびハードウェアベンダーに対して、新しい仮想化/自動化されたエラスティックなクラウド環境への対応を継続するビジネスモデルへの変革を加速することだろう。

5.カスタム クラウド インスタンスの増殖

 クラウド採用が拡大するにつれ、コンピューティング インスタンスの種別が特定のユースケースに対して細分化および最適化されるようになり、パフォーマンスが改善するとともに新しいユースケースが登場してくる。2018年には、ビッグデータやAIに最適化されたインスタンスからハイパフォーマンスネットワークおよびVLM(Very Large Memory)といった種別まで、クラウド上におけるアプリケーション固有のインスタンス種別の増加が見込まれる。そして、これらの機能が持つ特徴を有効活用することができる最適化されたアプリケーションが出てくることだろう。

特別予測:クラウドセキュリティの懸念とは“お別れ”

 セキュリティが常に重要であり、クラウド上でもさらに重要な要素であることは言うまでもないが、セキュリティはもはやクラウド黎明期にあった障害物ではなくなっている。クラウドおよびクラウド上で利用可能なサービスが何年もかけて成熟していく過程で、それらには多くのセキュリティ機能が組み込まれ、各ベンダーからさまざまなツールが入手可能となった。クラウド関連のコンプライアンスは遅れを取り戻しているのだ。全てのITソリューションと同様に、クラウドの導入や基盤の大幅な変更を行う際は、セキュリティ機能、ポリシー、ガバナンスについて考える必要があるものの、2018年にはクラウドは基本的には安全であると考えられるようになるだろう。

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