戸田建設は、建設作業現場で活用する情報ポータルを業務アプリPaaS「kintone」で構築した。1万人規模で利用しているほか、約3700社の協力会社との情報共有・取引にも活用している。2020年ごろには1万5000人の規模になると見込んでいる。
戸田建設では、大小合わせて年間400を超える建築・土木のプロジェクトを手掛けている。そのプロジェクトごとに作業所(現場事務所)が置かれ、作業所ごとに建設会社・工務店・資材関係会社などのさまざまな協力会社が関わっている。
各作業所には、kintoneで構築した「作業所ポータル」が設置されている。申請書類の作成や行事予定の確認、協力会社との調整、本部への報告といった業務機能を利用でき、協力会社向けのマニュアルなども整備されている。
作業所ポータルは基幹システムとも連携しており、本社や支社から作業所の報告内容をいつでも確認できるようになっている。また、従業員の業務内容や休暇状況は、これまで作業所ごとに確認しなければ分からなかったが、kintoneに情報を集約することで一覧できるようになった。これにより、本社と作業所間の情報共有やコミュニケーションを円滑にした。
作業所ポータルの構築には、M-SOLUTIONSをはじめとする複数のシステム開発会社が参加した。アジャイル開発により3カ月で試験運用を開始できたとしている。
作業所ポータルの利用イメージ(出典:サイボウズ)