IoT(モノのインターネット)は全業界でトップ10に入っているが、地方自治体(スマートシティプロジェクトのためと考えられる)とさまざまな活動を監視するセンサ情報を利用している防衛・諜報分野を例外として、公的部門では優先順位が低い。
「多くの公的部門のCIOは、設備投資費と運用費の支出パターンを変更して、技術的負債を減らしつつ、クラウドへの戦略的移行を進めようとしている」とHoward氏は述べている。「公的部門のCIOは、クラウドを組織のデジタル化を加速し、事業の最適化を可能にする手段だと捉えるべきだ」
CIOがテクノロジ投資で重視する項目と、CIOが成功のために重要だと考えているテクノロジは必ずしも一致しない。多くのCIOが、クラウド、アナリティクス、インフラ・データセンターへの投資を増やすと述べているが、ほかにも重視している領域はある。
組織の目的達成のために、セキュリティとリスクが重要だと考えている公的部門のCIOは5%にすぎないが、サイバーセキュリティ・情報セキュリティへの支出を増やす予定のCIOは17%いる。セキュリティは公的部門の組織にとって競争上の差別化要因にはならないかもしれないが、CIOはこの分野への支出が必要であることは認めている。

提供:Gartner
「ビジネスリーダーは、データ漏えいやセキュリティ侵害による信頼喪失や個人が受ける被害についての教訓を意識している」とHoward氏は述べている。「このため、サイバー攻撃に晒されるリスクを下げるために、リソースを割いたり注意を払ったりすることに前向きだ」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。