「Windows 10 Redstone 5」プレビューに新たなクリップボード機能

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-05-10 10:51

 Microsoftは米国時間5月9日、「Windows Insider Program」で「Fast」または「Skip Ahead」リングを選択しているユーザー向けに、「Windows 10 Redstone 5」のテストビルド「Build 17666」をリリースした。この新ビルドには、アプリのデータやウェブサイトなどの情報をタブでグループ化できる生産性向上機能「Sets」がさまざまなところで活用されている。


提供:Microsoft

 しかし、同ビルドで注目すべき新機能は「新たなクリップボードエクスペリエンス」だ。この機能を用いれば、デバイスをまたがってコンテンツをコピーできるようになる。同ビルドではWindowsキー+Vの押下により、この新しいクリップボードが表示される。また、クリップボード履歴からの貼り付けだけでなく、よく利用する項目をピン留めできるようにもなっている。なお、この履歴は「Timeline」やSetsと同じテクノロジを用いてローミングされるため、「Windows」のこのビルド以降を搭載しているどのPCからでもアクセスできる。

 現時点で、クリップボード履歴はプレーンテキストとHTML、1Mバイト未満の画像をサポートしている。また、クリップボード上のローミングされるテキストの容量は100Kバイト未満だ。

 さらにBuild 17666では、「File Explorer」とともに、File ExplorerのコンテキストメニューとCommon File Dialog(つまり、「ファイルを開く」や「名前を付けて保存」のダイアログボックス)でダークテーマを選択できるようになっている。

 同社の開発者向け年次カンファレンス「Build 2018」で発表されたように、「メモ帳」はUNIX/Linuxの改行コードと「Macintosh」の改行コードに対応するようになった。つまりNotepadは、CR+LFだけでなく、LFやCRも扱えるようになった。この機能は、Build 2018の2日目の基調講演で開発者から拍手喝采を浴びていた。またメモ帳には、単語やフレーズをハイライトさせ、「Bing」を用いて検索するという機能も搭載された。

 同社はBuild 17666において、検索プレビューを拡張し、アプリやドキュメントなどからも利用できるようにした。検索プレビューによってユーザーは、ドキュメントや「Remote Desktop」のセッションにおいて、自らが行っている作業にすぐに戻れるかたちでより多くの情報を取得したり、疑問に対する答えをウェブから得たりできるようになる。

 Setsは、Microsoftの新しい「Fluent Design」に対応し、タイトルバーがアクリルのような見た目になった。また、「Microsoft Edge」ブラウザで最近利用したタブもAlt+Tabで表示されるようになった。ユーザーはアプリやウェブサイトを新しいウィンドウで開くか、新しいタブで開くかを選択できるようになった。さらに、Sets内のウェブのタブは、Edgeと同様にミュートさせることも可能になった。

 その他の修正点と既知の問題は、Build 17666に関する同日付けのブログに記載されている。

 Redstone 5は、10月頃にメインストリームユーザーに向けて提供が開始される見込みだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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