日立製作所とKDDIは6月7日、グローバルIoT事業で協業すると発表した。KDDIは、国ごとに仕様が異なるIoT通信の接続をグローバルで共通化し、IoTの通信接続からサービス展開、データ分析までサポートする「IoT世界基盤」を推進しており、これと日立のIoT基盤ソフトウェア群「Lumada」との連携を強化していく。
協業の概要(出典:日立製作所、KDDI)
第一弾として、2018年7月から日立産機システムがグローバルに展開する産業用インクジェットプリンタにおいて、グローバル通信プラットフォームを試験導入する。
産業用インクジェットプリンタは、食品などの製造ロット番号や消費期限などの印字を行う機器。印字品質の管理や製品の安定稼働の支援のために遠隔モニタリングの導入を図っているが、グローバルで安定的に導入するには、通信環境面で課題があった。グローバル通信プラットフォームを活用することで、セキュアかつ高品質な通信環境のもと、データの大容量化にも対応可能となる。これにより高品質な遠隔モニタリングのグローバル展開が見込めるという。