サイバーセキュリティを手がける新興企業Exabeamは米国時間8月14日、シリーズD資金調達ラウンドにより5000万ドル(約56億円)を獲得したと発表した。このラウンドでは、SnapやNutanix、MuleSoftなどを支援してきたLightspeed Venture Partnersが主幹事を務め、Aspect VenturesやIcon Ventures、Norwest Venture Partners、サイバーセキュリティ関連の投資家であるShlomo Kramer氏などが幹事を務めた。
Exabeamは、データと人工知能(AI)を活用し、サイバー脅威の検出や対応の自動化に取り組む企業だ。同社は、2019年に市場規模が45億4000万ドルに達すると予測されているセキュリティ情報イベント管理(SIEM)分野に注力している。
Exabeamによると、同社のSIEMプラットフォームはログデータの収集機能と、行動のモデル化や機械学習(ML)、アナリティクスを用いた脅威の検出機能を提供するものであり、セキュリティインシデントに対する自動レスポンスを実現するインシデントレスポンスシステムも組み込まれているという。
Lightspeed Venture Partnersによると、同分野の既存企業から市場シェアを奪っており、競合企業であるSplunkと契約獲得で争った際には70%の割合で獲得にこぎ着けているという。
Exabeamは、これまでに獲得した資金の総額が1億1500万ドル(約128億円)に達したと述べ、新たな資金は同社のクラウドポートフォリオの拡充とともに、世界展開に向けた販売とチャネルの強化に使われると述べた。なお、企業価値の評価額は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。