調査

ガートナー、人とマシンの境界を曖昧にする5つの先進技術を発表 - (page 2)

ZDNet Japan Staff 2018年08月23日 12時19分

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 なお、5つの先進テクノロジトレンドは次の通り。

(1)AIの民主化

 AIテクノロジは今後10年間で、ほぼどこにでも存在するようになると見ている。AIテクノロジを早期に採用した企業は、新たな状況に適応し、未知の問題を解消できるようになる。また、AIテクノロジが一般に利用されるようになり、「AIの民主化」が起こる。クラウドコンピューティングや「作り手」のコミュニティー、オープンソースといった動向やトレンドが発展し、最終的にAIは誰もが使えるものになると予測する。

 このトレンドは、AI PaaS(サービスとしてのAIプラットフォーム)、汎用AI、自律走行、自律モバイルロボット、会話型AIプラットフォーム、ディープニューラルネット(ディープラーニング)などのテクノロジによって実現される。

(2)エコシステムのデジタル化

 先進テクノロジは、それを実現する基盤の革新を必要とする。この基盤が、十分な量のデータ、高度なコンピューティングパワー、ユビキタスに対応したエコシステムを提供する。コンパートメント化(区分)された技術インフラを、エコシステムに対応したプラットフォームへ革新させることで、人とテクノロジを橋渡しするまったく新しいビジネスモデルの基盤を形成する。

 このトレンドは、ブロックチェーン、ブロックチェーンによるデータセキュリティ、デジタルツイン、モノのインターネット(IoT)プラットフォームなどのテクノロジによって実現される。

(3)DIY(自己流)バイオハッキング

 あと10年もすれば、人類は「トランスヒューマン」時代に突入すると見ている。生活スタイル、関心事、健康上のニーズに応じて、バイオハッキング(遺伝子実験)が可能になる。バイオハッキングは、「テクノロジの強化」「ニュートリゲノミクス(栄養ゲノム学)」「実験生物学」「グラインダーによるバイオハッキング(人体への電子機器の埋め込み)」という4つのカテゴリに分類される。一方で、このようなバイオハッキングの用途に対し、社会の受け入れ態勢はどの程度整っているか、またどのような倫理的問題が生じるかについてはいまだに疑問が残っている。

 このトレンドは、バイオチップ、バイオ技術(培養組織/人工生体組織)、ブレインコンピュータインタフェース、拡張現実(AR)、複合現実(MR)などのテクノロジによって実現される。

 DIYバイオハッキングに関する先進テクノロジもハイプサイクル上を急速に進んでいる。MRは幻滅期に位置付けられ、ARは幻滅期のほぼ底に達した。先行していたこれらのテクノロジの後をバイオチップが追いかけている。バイオチップはちょうど「過度な期待」のピーク期に入ったところであり、これから5~10年で生産性の安定期へと進んでいく。

(4)透過的なイマーシブスペース

 テクノロジは今後もさらにPeople Centric(人中心)の原則にのっとったものとなり、人、ビジネス、モノが透過的に関係するレベルに至ると見ている。テクノロジの適用範囲が広がり、われわれが活動する生活空間やワークスペースがスマート化される。

 このトレンドは、4Dプリンティング、コネクテッドホーム、エッジAI、自己修復システムテクノロジ、シリコン負極電池、スマートダスト、スマートワークスペースなどのテクノロジによって実現される。

(5)ユビキタスなインフラストラクチャ

 インフラストラクチャはもはや組織の「お荷物」でも、目標の達成を阻むものでもない。クラウドコンピューティングとそれに類する多くのテクノロジが登場し大衆化したことで、時間を問わずに利用可能な制限のないインフラストラクチャコンピューティング環境が実現したからである。

 このトレンドは、第5世代移動通信システム(5G)、カーボンナノチューブ、ディープニューラルネットワーク向けASIC、ニューロモルフィックハードウェア、量子コンピューティングといったテクノロジによって実現される。

 ユビキタスなインフラストラクチャを支えるテクノロジは「過度な期待」のピークに達しつつあり、ハイプサイクル上を急速に進んでいる。特に5Gとディープニューラルネットワーク向けASICは、今後2~5年間で生産性の安定期に達すると予測する。

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