VMwareは米国時間8月27日、ラスベガスで開催中の「VMworld」カンファレンスで、マルチクラウド環境のコスト、運用、セキュリティ、コンプライアンスを容易に管理できるようにする一連のクラウドサービスを発表した。同社は26日に、Amazon Web Services(AWS)との提携強化を発表しており、こうした動きは、同社がマルチクラウド戦略を採用するエンタープライズ顧客に注力していることを浮き彫りにしている。
新しいサービスは、「VMware Cloud Assembly」「VMware Service Broker」「VMware Code Stream」「VMware Secure State」だ。同社はほかにも、「Wavefront by VMware」の大幅な機能強化を発表した。
VMware Cloud Assemblyは、宣言型のコードとしてのインフラ(Infrastructure as Code)を通じて、「VMware Cloud on AWS」、ネイティブなAWS、「Microsoft Azure」を含むすべてのクラウドで、統一されたプロビジョニングを可能にする。これによりチームは、DevOpsの方針に沿ってインフラとアプリケーションの配信を調整できるようになる。
VMware Service Brokerは、単独のカタログからマルチクラウドインフラとアプリケーションリソースに、セルフサービス式にアクセスできるようにする。VMware Code Streamは、アプリケーションの導入からテストおよびトラブルシューティングまで、リリースプロセスを自動化する。VMwareベースのプライベートクラウド、VMware Cloud on AWS、AWS、Microsoft Azureに対応している。
VMware Secure Stateは、複数クラウドにおけるコンプライアンス監視とポリシー実行のための製品だ。ネイティブクラウド環境における、構成管理とコンプライアンス監視を自動化するほか、違反にリアルタイムで対応できる。さらに、クラウドインフラの変更をリアルタイムで追跡し、オブジェクトの変更や、影響を受ける可能性があるサービスについて通知する。
VMwareはさらに、同社のクラウドネイティブな監視・分析プラットフォームのWavefront by VMwareに多数のアップデートを加えた。例えば、「Kubernetes」および「Pivotal Container Service」と、より緊密に連携できるようなり、Pivotal Container Service内からのクイックスタートが可能になった。またVMwareによれば、Wavefront by VMwareは、10万以上のコンテナが運用されている環境からメトリクスデータを取り込み、分析して、可視化できる。
VMware Cloud Assembly、VMware Service Broker、VMware Code Streamは27日に提供を開始しており、VMware Secure Stateはパブリックベータ版を公開している。機能を強化したWavefront by VMwareは一般提供中だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。