2017~2018年のエンタープライズITの世界において「デジタル変革」が、まるで合い言葉のごとく飛び交う様相を呈した。このキーワードが意味するものは非常に広範かつ多様ではあるが、2019年は概念の域を飛び出していくことになるだろう。
デジタル変革とは、デジタルのテクノロジとデータアナリティクスなどを通じて、既存のビジネスモデルにとらわれない新しい価値を伴うビジネスの創出――というのが一般的に認識されるところだ。より良いモノを生み出すだけでなく、モノ売りからコト売りといった既存ビジネスの概念が大きく変わる現象をいう。
しかしビジネスの成長と発展は、絶えず繰り返される変革の積み重ねによって実現されるものだろう。そうした意味で「デジタル変革」は、決してバズワードではなく、次の時代のビジネスに向かうための一つの通過点である。2019年に現在のデジタル変革に向けた取り組みを地に足がついたものとしていくために役立つ記事を集めた。
「2019年のデジタル変革を占う--ビジョンからリアルへ」