Cisco Systemsは米国時間11月8日、Amazon Web Services(AWS)との連携に基づき、AWS上で「Kubernetes」を稼働させるためのハイブリッドシステム「Cisco Hybrid Solution for Kubernetes on AWS」を提供すると発表した。
AWSは今回、「VMware Cloud on AWS」という既存製品に加え、さらなるハイブリッド型配備の手段を手にすることになる。
Cisco Hybrid Solution for Kubernetes on AWSは複数のクラウドをまたがるアプリケーション配備の効率向上を目的としている。これにより、オンプレミスの「Kubernetes」環境と「Amazon Elastic Container Service for Kubernetes」(Amazon EKS)を整合性あるものにすることができる。
AWS上でKubernetesを稼働させるというこの取り組みによって、Ciscoのネットワーキングとセキュリティ、監視ソフトウェアがAWSと連携できるようになる。
Ciscoによると、Cisco Hybrid Solution for Kubernetes on AWSは12月に提供が開始されるという。顧客は、ハードウェアとソフトウェアのバンドル製品を購入するか、ソフトウェアのみのサブスクリプション契約(期間は1年/3年/5年が用意されている)を結ぶことができる。ソフトウェアのみの価格は、標準的なコンフィギュレーションで年間6万5000ドル(約740万円)からとなっている。また、顧客は自らが作成したAmazon EKSのクラスタごとに1時間あたり20セントを支払うことになる。
シスコのブログ記事によると、CiscoとAWSは、「Cisco Container Platform」(CCP)とAmazon EKSの統合で協力したという。CCPを使用する顧客は、オンプレミス上でもAWS上でもKubernetesクラスタを立ち上げられるようになる。また、「AWS Identity and Access Management(IAM)」が統合されているため、ポリシーを双方の環境に適用できるようになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。