Amazon Web Services(AWS)は米国時間11月27日、企業が「AWS Marketplace」のカスタマイズ版を作成できる「Private Marketplace」を発表した。AWS Marketplaceは、AWSの顧客がサードパーティーソフトウェアの選択肢を探すことができるデジタルソフトウェアカタログとなる。
Private Marketplaceは、IT管理者が自社のポリシーを満たすソフトウェア製品を事前に承認された形で提供できるマーケットプレイスとなる。コンプライアンスを保証することに加え、従業員が製品をより素早く展開するのを支援する。
Amazonは、20万以上のAWS顧客がAWS Marketplaceのソフトウェアを利用しており、クラウド業界で最も広く利用され、キュレーションされたデジタルソフトウェアカタログとなっていると述べた。同社は、今回のプライベートマーケットプレイスの導入により、広範なサードパーティーベンダーのエコシステムを活用して、エンタープライズ企業が従来から抱えているコンプライアンス要件などの検討課題に対応する必要のある顧客の要望に応じることができると紹介した。AWSは今週米ラスベガスで開催している年次カンファレンス「re:Invent」でエンタープライズ企業の顧客に訴求するメッセージを示している。
またAWSは、この大型なマーケットプレイスを拡大し、さらなるコンテナ製品を加えた。開始時点で、「AWS Marketplace for Containers」には、Aqua、CloudBees、Software AGなどの製品が提供されている。180以上のコンテナ製品をAWS Marketplaceおよび「Amazon Elastic Container Services(Amazon ECS)」コンソールで入手し、「Amazon ECS」「Amazon Elastic Container Services for Kubernetes(Amazon EKS)」などにデプロイできる。
さらにAWSは、AWS Partner Network(APN)関連で、「AWS IoT Service Delivery」の3つの分野「AWS IoT Core」「AWS Analytics」「AWS Greengrass」を新たに指定した。Amazonによると、AWSのマイグレーションと運用についてAPNパートナーに支援を求める顧客が増えているという。
OEMなど向けには、AWSは「AWS Device Qualification Program(DQP)」が発表された。これまでAPN Partnerとして認定されるためには、OEMは物理的にデバイスをAWSに送り、「IoT Core」や「Greengrass」などのAWSのIoTサービスとの相互運用性を検証する必要があった。DQPにより、顧客は「IoT Device Tester」ツールをダウンロードして検証し、認定された自社のハードウェアデバイスを「AWS Partner Device Catalog」にリストできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。