Amazon Web Services(AWS)の最高経営責任者(CEO)であるAndy Jassy氏とVMwareのCEOであるPat Gelsinger氏は米国時間11月28日、ネバダ州ラスベガスで開催中の年次イベント「re:Invent 2018」における基調講演後に記者会見を行った。会見の場では、Gelsinger氏に「AWS Outposts」がVMwareのオンプレミス事業に影響を与えるかどうかという質問が投げかけられた。
同氏は「私は顧客にできる限りVMware製品を使っていただきたいと考えている」と述べたうえで、「このため、すべてVMwareでクラウドを構築するという選択肢が望ましいと考えているのはもちろんだ(中略)しかし、顧客が選択肢を望んでいることも十分に理解している」と続けた。
Dell Technologiesというより大局的な観点から見た場合、その傘下にあるVMwareがAWSと提携することにどういう意味があるのかという米ZDNetからの問いかけに対し、Gelsinger氏はMichael Dell氏からの支持を得ていると答えた。
Gelsinger氏は米ZDNetに対して「Dell氏はわれわれの提携の熱烈な支持者だ。同氏は取締役会の会長として、提携が始まった日から全面的にサポートしてくれている」と述べた。
「この提携において、Dellと競合する他社のハードウェアが用いられるのは明らかだ。しかし(Dell氏は)、それがVMwareにとって最善の結果を生み出すのであれば、Dell Technologiesにとっても最善の結果につながるため、そういったものを全面的に支持している」(Gelsinger氏)
Gelsinger氏とJassy氏は、このような提携の先にAWSとDell EMCの提携があるのか、あるいは今回の発表に続いて、これまでAWS向けとして提供されていたクラウドサービスのオンプレミス版が登場するようになるのかについては言及を避けた。
「われわれ(VMware)はこの分野において『Project Dimension』のようなサービスも発表しており、Dellとともに実装していこうとしている。このため、その他のハードウェアパートナーと同様に、Dellともイノベーションを目指していくと考えてほしい。これがわれわれの計画だ。ただ、AWS Outpostsは大きな成功を収めると考えている」(Gelsinger氏)
AWSのCEOであるAndy Jassy氏(左)とVMwareのCEOであるPat Gelsinger氏(右)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。