Windowsユーザーが最新版にアップデートしたくない理由はいくつかあるだろうが、その1つがアプリケーションの互換性だ。しかしMicrosoftの主張は、少なくとも「Windows 7」から「Windows 10」の移行にあたっては、多くのユーザーが恐れるほど大きな問題ではないというものだ。
ユーザーが抱くアプリケーション互換性への恐怖心を鎮めるべく、Microsoftは2018年9月の自社イベント「Ignite」で、「Desktop App Assure」というプログラムを発表した。発表時にMicrosoftの関係者は、顧客とWindows Insiderからの情報に基づくと、既存のWindows 7向けアプリケーションの99%がWindows 10と互換性があると述べた。そして、このプログラムでそれを実証したいと述べた。
そのDesktop App Assureが1月14日にグローバルで利用できるようになった。Windows 10または「Office 365 ProPlus」にアップグレードしたユーザーが何かしらのアプリの互換性問題を見つけたら、MicrosoftのFastTrackプログラムを通してチケットを提出できる。チケットが受け付けられると、Microsoftのエンジニアが解決するまで支援するという。
Microsoftが明らかにしたところによると、プレビュー期間中、顧客が利用する約4万1000件のアプリケーションのうち、互換性の懸念を評価するようMicrosoftに相談のあったものは約7000件だった。このうち、実際にMicrosoftの支援が必要だったのは49件だったという。
Desktop App Assureを通じて、MicrosoftはWindows 7で動く以下の種類のアプリケーションがWindows 10でも動くことを確実にする。
- 顧客が開発したアプリで、サポート対象のWindows 10をターゲットにするもの
- ISVが開発したアプリで、サポート対象のWindows 10をターゲットにするもの
- Office 365 ProPlusアプリで、サポート対象のWindows 10をターゲットにするもの。マクロ、アドインも含む。
- Microsoft製品とサービスで、サポート対象のWindows 10をターゲットにするもの
- Windows 10向けのデスクトップとウェブアプリ
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。