エドウイン、店舗業務の属人化を解消--情報共有を徹底し、作業の抜け漏れを防止

NO BUDGET

2019-03-09 09:38

 エドウインは、多店舗ビジネス支援サービス「Shopらん」を本格導入した。ドリーム・アーツが3月5日に発表した。

 2018年10月に試験運用を始めていた。国産ジーンズ「EDWIN」を展開する同社では、店舗業務の属人化解消と効率化、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の統一を目的にサービスを活用する。

 これまで、本部と店舗間の連絡にメールと電話を利用していたが、店舗間の情報共有にタイムラグが起きたり、情報が正確に伝わらなかったりした。そのため、店舗の施策実行力にばらつきが発生し、業務が属人化するなどの課題が発生していた。また本部でも、全店舗からの報告がメールで届くため、確認と集計に時間がかかり、報告内容をまとめる作業が負担になっていた。

 VMD指示の徹底は、国産ジーンズブランドとしての世界観を顧客に提示する上で重要な作業になる。本部からのメールによるVMD指示の確認が店長に集中し、情報共有が徹底されず、作業に抜け漏れが発生していたという。

業務改善イメージ(出典:ドリーム・アーツ)
業務改善イメージ(出典:ドリーム・アーツ)

 Shopらんの試験運用を始めてから2カ月で、指示の見落としや作業の抜け漏れが減少した。明確な指示内容と写真による視覚的な修正指示や報告ができるようになった。以前は店舗によって差があった売り場作りも統一されるようになったという。他店の取り組みを速やかに確認できるようになった。

 店舗がその日にやるべきことやタスクの期日が自動的に整理されるため、作業の抜け漏れ防止につながっている。指示の確認や報告を行えるスタッフが増え、業務の属人化が解消したという。

 さらに本部スタッフも、店舗側の閲覧状況や回答状況を一覧できるようになり、フォローにかける時間を最小限に抑えられるようになった。

 今後は、店舗でのオペレーションを定義したマニュアルの利便性を上げるために、Shopらんの書庫機能を利用する予定。また、VMDの効果をさらに高めるため、写真報告に特化した「売場ノート」の活用も計画中だ。

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